• 深堀六番隊の戊辰戦争
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深堀六番隊の戊辰戦争

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1,980(税込)
著者平幸治
戊辰戦争とは、徳川幕府が崩壊して、朝廷に政
権が移ったあと、徳川家を擁立して抵抗した会津
藩、庄内藩などが、薩摩、長州、肥前などの新政
府軍(官軍)と戦った内戦のこと。鳥羽伏見の戦い
に始まり、函館五稜郭の陥落で官軍が勝利して、
1年5カ月で終わった。
 「深堀六番隊」は正式名称ではなく、佐賀軍の
六番隊として、佐賀藩深堀領から出陣した約80名
のこと。深堀領主鍋島孫六郎は、佐賀軍の総帥と
して戦果をあげた。佐賀軍の約800名は、京都へ
の上洛から、江戸警護を経て仙台から東北に上陸、
秋田へ転戦して庄内軍と激戦して犠牲者も出た。

 著者は150年前の激戦地を訪ね、戦死者の墓に
線香を手向けた。本書は、新資料を解読して、深
堀武士たちの足跡をたどった渾身のルポルタージュ
である。

《 目次 》
序章  鍋島孫六郎の上洛
第一章 北陸道鎮撫
第二章 東北への転戦
第三章 羽州戦争
第四章 女鹿村の激戦
第五章 第三次深堀隊の出勢
第六章 佐賀藩分隊の活動
終章  凱旋

〈著者平幸治氏のことば〉
 長崎で戊辰戦争を語るとき「振遠隊」を
知る人は多いが、六番隊はほとんど知らない。
佐賀藩軍隊としての出陣であったためか。
ところが、佐賀でも武雄隊の活動は語られるが、
鍋島孫六郎や六番隊はやはり話題にならない。
激戦地三崎峠などを訪ね、戦死者の墓前に線香
を手向けることができた。明治維新の礎をなし
た我がふるさと深堀の先人の軌跡を少しでも多
くの人に知られるようになれば、嬉しい限りで
ある。

【著者略歴】平幸治(たいら こうじ)
1944年深堀(長崎市)に生まれる。1968年九州大学法学部
卒業、同年神戸銀行(現三井住友銀行)入社。
銀行勤務のかたわら郷土史を勉強し、退職後も続けて現在
に至る。
著書『肥前国深堀の歴史』(2002年刊、2014年新装版)
『史料翻刻 佐賀藩深堀日記』(2018年 長崎文献社刊)

判型:A5判 並製 204頁
ISBN978-4-88851-396-8 C0021
発行日 2024年1月10日(初版)
深堀六番隊の戊辰戦争
1,980(税込)