• 父の戦跡 大村歩兵第146連隊(出発から玉砕・復員の記録)
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父の戦跡 大村歩兵第146連隊(出発から玉砕・復員の記録)

数量
1,980(税込)
著者宮﨑裕爾

父の戦跡 

大村歩兵第146連隊(出発から玉砕・復員の記録) 

 

宮﨑裕爾 

 

著者の父 宮﨑 實氏は旧日本軍の歩兵として東南アジアを転戦

した。 欧米を敵とする太平洋戦争は84年前の1941128日、

海軍に よる真珠湾攻撃と陸軍によるマレー半島への奇襲上陸に

よって火ぶたを切った。 

 

その20日ほど前の1116日、宮﨑 實氏が所属する大村歩兵

146連隊も、南方へ向けて門司港を出港している。戦地に

向かう輸送船での生活、兵たちの会話、ジャングルでの訓練、

そして開戦当日「わが兵団は、これよりフィリピンのダバオ

島に敵前上陸する。 

 

九州男児の名に恥じないように」との短い訓示があったこと

など、その場にいた兵士しか書けない記録は生々しく極めて

貴重である。 

至近距離での手榴弾の投げ合い、戦闘機による機銃掃射、そ

して空爆で、隣にいた戦友の首や腕や足が千切れ、顔が砕け、

内臓が飛び出てむごたらしく死んでいく。その瞬間も内地の

母や妻が、息子や夫の無事をひたすら祈り続けている。 

 

淡々と記されるこれら戦場の証言が、私たちは本当に真剣に

なって戦争を避けなければならないことを伝えてくれる。 

 

宮﨑 實氏は1940年秋21歳で応召し、人が身近で殺しあう戦

闘の地獄を体験し、1946527歳で復員した。

本書は次男の裕爾氏 が、2003年に83歳で死去した父の遺品

の中にあった戦友会の手記 等をもとに、父の6年に及ぶ戦い

や軍隊生活の細部を書き起こしたものである。

 

兵士たちによる詳細な記録を読むと、旧日本軍ははた して

組織として正常に機能していたのだろうかという疑問が湧

いてくる。

無責任な高級将校やエリートで占められた軍上層部のため

に、 多くの有為の青年たちが無駄死にしていったことに腹

の底から憤りを 覚える。 

 

否応なく徴兵されて兵隊にされ、戦地に運ばれ、銃を持た

され、無残 に死んでいった若者たちが、今の私たちに「お

前たちは賢明になれ!」 と迫ってくる。日中戦争から太平

洋戦争そして敗戦まで、東南アジアや 中国で戦った兵士た

ちの声を聞き過ごしてはならない。 

 

 

【著者略歴】宮﨑裕爾(みやざき ゆうじ) 

高校教師。1953年長崎市生まれ。長崎西高等学校卒。熊本大

学大学院文学研究科、哲学 専攻。1980年神奈川県に国語教師

として赴任。2014年退職後、非常勤として勤務。 現在に至る。 

著書『旅の空』『続・旅の空』『完・旅の空』『鎌倉の空』

(すべてV2文庫出版) 

 

価格 ¥1,800+税 

ISBN978-4-88851-432-3 C0078

四六判並製 226 

父の戦跡 大村歩兵第146連隊(出発から玉砕・復員の記録)
1,980(税込)