長崎偉人伝 松林飯山

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2024年3月1日発売!

長崎偉人伝 松林飯山
久田松和則 著

幕末の大村で「大村騒動」が起きる。
佐幕派の刺客が勤王派の松林飯山(まつばやし
はんざん)を暗殺したのである。実行犯は、
放虎原処刑場で公開斬首されるなど31人が
処刑された。
明治維新の胎動が大村藩を揺るがした。
そもそも松林飯山とはどいう人物なのか。
初めて全貌を解明する。

《目次》
第一章 松林飯山の出生と大村藩への仕官
第二章 江戸遊学(一)安積良斎塾に学ぶ
第三章 江戸遊学(二)昌平黌に学ぶ
第四章 国元への帰藩と畿内への遊学
―雙松岡の開塾
第五章 大村藩の勤王への道のり
第六章 松林飯山、幕末の動乱に身を置いて
第七章 松林飯山の暗殺と犯人の探索
第八章 松林飯山の追悼

〈著者久田松和則氏のことば〉
 十二歳の少年が大村藩主の御前に登場する。
漢籍を滔滔と素読し、一字一句違えることもなかった。
この少年こそ、本書の主人公・松林飯山である。殿は
すぐにこの少年を藩校五教館に入れ、江戸遊学させ、
異例の厚遇を与えた。松林飯山の研究はかなりの数に
のぼるが、一次史料からの論述は少ない。本書では、
極力一次史料に当たり、正確な飯山像の把握に努めた。
29歳で刺客に暗殺された飯山を追悼、顕彰する石碑は
八基にも及ぶ。飯山はなぜここまで慕われたのか、
それを解き明かすのも本書の命題である。

◇著者略歴◇久田松和則(くだまつ かずのり)
1949年長崎県大村市に生まれる。皇学館大学卒業後、
長崎県立高校の教諭を経て大村市立史料館専門員を
務める。現在、富松神社宮司。2007年、「西九州の
伊勢信仰の研究」により博士(文学)取得
著書『琴湖の日月―大村史』(1989年刊、国書刊行会)
『キリシタン伝来地の神社と信仰−肥前大村市の場
合』(2002年富松神社)『伊勢信仰と旦那−伊勢信
仰の開拓者たち』(2005年弘文堂)『長崎の伊勢信仰』
(2018年 長崎文献社)

発行日 2024年3月10日(初版)
判型:四六判 並製 280ページ
定価:(本体1800円+税)
ISBN978-4-88851-401-9 C0023